たばこを止めたら太る？
「たばこを止めると急に太ってしまった・・・」
というのはよく聞く話。
逆に「たばこを吸うと痩せる」とも言われ、ダイエットのためにたばこを吸う人もいるとか。
では、本当にたばこがダイエットに関係しているのでしょうか？
たばことダイエットの関係とは？
たばこをやめた後太る原因としては、「禁煙をすることで、鈍くなっていた味覚や嗅覚が改善する」ということがあります。
人はたばこを吸うということで、味覚や嗅覚が鈍感になります。
喫煙した後でいくら美味しそうな料理を見たり、匂いを嗅いでも、「美味しそう」という感覚が鈍ってしまっているのです。
たばこをすわなくなると、48時間経過する頃には味覚がよみがえります。
そうすると、今まであまり美味しくなかった食事が美味しく感じられるようになって、ついつい食べ過ぎてしまうということが起こります。
このことが、「たばこをやめると太る」と言われる大きな要因と言えます。
まとめると次のようになります。
◆味覚が正常化するので食欲が増進する
◆嗅覚が復活し、匂いでも食欲が増進する
◆ニコチンによる基礎代謝刺激がなくなる
◆口寂しいので間食をする
◆胃腸の血流が増え、活動が活発になる
逆に、たばこを吸うことで、脳の視床下部にある満腹感を知らせるニューロンをニコチンが活性化するため、食べ過ぎで体重が増えることにはつながりにくいのです。
たばこをやめて太るのは一時的なもの
たばこを止めると急に太ってしまった、と言う人の多くはしばらくすると体重が落ち着くことが多いそう。
実際の研究でも、禁煙をしたことで太った人も、5年以上禁煙を続けるうちに、元の体重に戻る人が多いという結果が出ています。
一時的には太ってしまうかもしれませんが、長い人生の中で健康を取り戻していくためには、禁煙のメリットのほうが大きいことを知りましょう。
