どうして中年になるとお腹が出てくるのか
「中年になるとお腹が出てくる」というのは男女共通の悩みですよね。
とくに中年男性は、ベルトの上にぽっこりとお腹を乗せている姿がよく見られます。
若いころと食生活などは変わっていないのにどうして?と思うこともしばしば。
なぜ中年と呼ばれる年齢になるにつれて、お腹が出てしまうのでしょうか。
基礎代謝量の急激な低下が大きな原因
食事の摂り方や運動量など生活はあまり変わっていないのに、お腹周りが気になり始めたとしたら、その原因は「基礎代謝量」の低下が原因かもしれません。
基礎代謝量とは、人間が生きていくために必要最低限の代謝エネルギー。
心臓を動かしたり、呼吸や体温の維持などに使われるエネルギーのことです。
1日のエネルギー消費量の6~7割を占めるので、本来なら何もしなくても自然と消費されるはずのもの。
ところが男女ともに基礎代謝量のピークは10代で、年齢とともにその量は減少していきます。
遺伝的な影響も受けるため、人によって多少の違いがありますが、男性の場合、特に中高年で基礎代謝量が急激に低下してしまうのです。
中年になっても、若い頃と同じようにたくさん食べたり、また仕事が忙しく運動不足に陥ることで、あっという間にお腹に脂肪がつき、自分でも驚くほどお腹に脂肪がついてしまいます。
中年になってお腹が出てくるその他の原因とは?
もちろん他にもお腹がでてくる原因はあります。
◆加齢によって、下腹の筋肉の力が抜けてたるむと、お腹で体重を支えられないので、骨盤がゆがみ、姿勢が崩れて、内臓を正しい位置に保てなくなってしまいます。
◆座りっぱなしの生活を長く続けたせいで、脂肪が蓄えられ、お腹周りに集中してしまうことも考えられます。
◆ストレスをためると、呼吸が無意識に浅くなり、お腹周りの血流が悪くなります。これも脂肪がたまっていく原因。
◆お酒の量が増えたり、油っこい食事を続けることで、必要量以上のカロリーを摂ることとなり、結果できた脂肪が内臓に蓄積されてしまう。
などなど、お腹に脂肪がつく原因はたくさん見つかります。
中年になってお腹が出てくるのを防ぐには?
まずは基礎代謝量をあげることが一番大切です。
湯船にきちんとつかったり、歩く距離を延ばしたり、食事に気を配ったり、毎日のちょっとした工夫ですぐ実現できるので、中年になってからと言わず早めに習慣づけておきましょう。
もちろん、中年になってからも巻き返しは十分可能。
原因さえ分かれば、おのずと対策もできるというものです。
基礎代謝量をあげるのがもちろんのこと、食事の量を減らしたり、筋力をアップさせたり、いままでやっていなかった人ほど高い効果が現れるはずです。
「どうせ中年なんだから仕方ない」と諦める前に、自分でもできそうな小さな工夫から始めてみましょう。
きっと体調もよくなって、見た目も変わる楽しさに気づくことでしょう。