体脂肪燃焼の仕組みを知ろう
体脂肪が燃焼するしくみ
体脂肪を燃焼させるには、「分解」と「燃焼」という2段階が必要です。
「分解」とは、脂肪分解酵素(リパーゼ)を活性化させて、体脂肪をエネルギー源として使える形に分解すること。
「燃焼」とは、体脂肪が分解されてエネルギー源になったものが筋肉に運ばれて、運動エネルギーとして消費されること。
つまり、体脂肪燃焼の過程では、「分解」があって初めて「燃焼」が起こるのです。
一般的には「有酸素運動を始めて最初の何十分かは脂肪が燃焼しないので、脂肪を燃焼させるためには30分以上の有酸素運動を続けなければならない」などど言われます。
これは、体脂肪が運動エネルギーとして使われるまでの過程が炭水化物などに比べて多いため。
実際には細切れの時間の積み重ねで体脂肪は運動エネルギーとして使われるので、「何分以上継続」などの時間にこだわらずにトータルで運動量を増やす方がいいでしょう。
体脂肪を燃焼させるには血糖値を上げないことが大切
食事をすると血糖値が上がります。
この時血糖値が急激に上昇すると、すい臓から分泌されるインシュリンが働いて、血液中の糖分を細胞内へと取りこむように作用します。
糖尿病は、この働きがうまくいかないことが原因で起こる病気。
インシュリンは食事によって吸収された糖分を優先的に運動エネルギーにし、使われなかった糖分を体脂肪として取りこんで蓄えてしまいます。
体脂肪は使われるどころかどんどんため込まれてしまうため、インシュリンの急激な作用は体脂肪を増やす一因となるのです。
体脂肪は血糖値が低くなると使われるという特徴があります。
だからこそ、血糖値が急激にあがるのは避けなければいけません。
体脂肪を燃焼させようと考えるのであれば、血糖値をなるべくゆるやかに上昇させ、インシュリンの過剰分泌を防ぐ食事を心がける必要があります。
血糖値の急上昇を抑えるためには、炭水化物のみ補給するのではなく、一緒に食物繊維やたんぱく質、脂肪などもとるようにすることで胃からの排出速度が緩やかになると言われています。