お腹をへこますための運動とは
これに関しては書籍やネットなどで、いろいろな情報が見つかりますが、いったいどれが効果的なのか迷います。
「40分以上の有酸素運動が必要」とか「腹筋はききめがない」とか「脂肪を筋肉に変える」とかさまざま。
たしかにこれまでのダイエットでは「有酸素運動」が最も効果的とされてきました。
同時に、摂取カロリーを制限した食事で栄養バランスを整えれば、理想的に痩せると言われてきたのです。
本当に有酸素運動でお腹が痩せるのか?
有酸素運動といえばランニングや水泳を思い浮かべます。
脂肪を燃焼させ、結果的に痩せることにつながると言われます。
このことは間違っていませんが、有酸素運動は開始後すぐに脂肪が燃焼するわけではなく、最初は脂肪以外のエネルギーを燃焼し運動しています。
40分以上継続するとやっと脂肪をエネルギーに運動し始めるといわれています。
しかも「お腹の脂肪を落としたい」場合、有酸素運動をいくらやってもお腹の脂肪が減ったと実感するには相当な努力が必要です。
有酸素運動で使われる筋肉は、「遅筋」といわれる持久力に必要な筋肉。
筋肉そのものが小さいためにあまり大きくならず、がっつりついた脂肪にはとてもかなわないのです。
最近注目の「無酸素運動」ならお腹周りに効く?
無酸素運動とは、文字通り息を詰め、瞬発力で行う運動のこと。
100mダッシュやダンベル運動などがあげられます。
無酸素運動では「速筋」という大きな筋肉が使われるため、取り入れることで「鍛え上げられた肉体」になることが可能。
お腹痩せをサポートするプロのトレーナーの中には、有酸素運動と無酸素運動を組み合わせたプログラムが人気となっていて、これにより、体脂肪を蓄えにくい太りにくく、痩せやすい体になると言われているのです。
ただし、筋肉への負担も非常に大きいので、適度な休息をとりながら行う必要があります。
これは素人には非常に難しいこと。
一歩間違えば体を痛め、ダイエットどころではなくなります。
おすすめは「筋トレ」と食事の改善
いわゆる「筋トレ」もお腹痩せには欠かせないものです。
よく「脂肪を燃焼させると、筋肉に変化する」と思っている人がいますが、これは誤解です。
脂肪と筋肉はそもそも別のもの。
「変化する」なんてことはありえません。
正しくは、「脂肪を燃焼させることと、筋肉量を増やすことを同時に行うことで、筋肉量の多いお腹周りを実現する」のです。
適度な運動で確かに脂肪は燃焼しますが、同時に筋肉も落ちます。
この落ちた筋肉をトレーニングや食事によって増量し、引き締まった体をつくること。
これがいわゆる「お腹周りの脂肪」をなくすことにつながります。
筋トレなら自宅でも簡単にできますし、自己流が不安ならわかりやすくまとめられた教材もたくさんあります。
もちろんジムでプロのトレーナーにつきっきりで指導してもらうのもよいでしょう。
いずれにしても、お腹をへこますには、筋肉とうまく向き合うスキルが必要なようです。